ここは箱根八里の難所で、旅人の心を慰める芦の湖周辺を描いた作品です。
この絵は整然と描かれていますが、画面にかなり多くの霞を用いるあたりは北斎のひとつの試みといってよく、これが端正な風景を作り出しています。右手には箱根神社が描かれ、それに対し白雲に覆われた富士山の姿は、まこと静かな情景を生み出しています。なお、この霞の多用は北斎が大和絵を兼修した、その片鱗がここに表れたものです。
宝暦10年(1760)〜嘉永2年(1849)
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葛飾北斎 相州箱根湖水
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