【東海道吉田(とうかいどう よしだ)】
今の豊橋にあたる東海道の吉田。そこの不二見茶屋から遠く富士を眺めた図で、茶屋に休む旅人たちの姿が、自由自在に如実に描かれていかにも旅気分を醸し出しています。
ことに富士を見る2人の旅の女の姿が秀逸で、文政時代の北斎の女性描写の特色がよく出ています。茶托をもつ女中の立姿もやはり北斎一流で、男の2人の旅人のつかれて一休みする姿や、わらじの紐を結びなおすその姿も巧みに描かれており、いかにも真に迫っている感じがします。
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富士を見ながら茶屋でくつろいでいる雰囲気が伝わります。
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茶屋の中から望む富士山
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出立直前の旅人や女中の仕草が茶屋の活気を伝えます。
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青のぼかしが屋根のむこうに広がる青空を想像させてくれます。
商品サイズのご案内
弊社の中判の作品は約32.5〜34cm×22〜24cmの越前奉書(和紙)(一部商品を除く)に
摺られております。
専用額の大きさは横44cm×縦37cmとなっております。
サイズについての詳細は
こちらをご覧ください。
制作動画のご紹介
浮世絵木版画「金沢文庫」がおくる、彫りと摺りの世界を動画でご紹介しています。
左のサムネイルをクリックすると動画が表示されます、是非ご覧ください。
専用額のご案内
浮世版画にぴったりな専用額をご用意しました。
シックな漆塗風の木製枠は淡い色合いの浮世絵を引き立て、
和洋問わずお部屋に彩りを与えてくれます。
アクリル仕様は紫外線から大切な作品を守ります。
アクリル仕様は耐久性があり、割れにくく、紫外線から作品を守るUVカット効果を施しております。
輸送に長時間かかる海外への発送などにも最適です。御用途によってお選びくださいませ。
お届け後すぐに飾れます。
額装を施すことによって、お届け後お気に入りの場所にすぐに飾っていただけます。
心を込めたプレゼントを贈られた方も開封後すぐに飾ってお楽しみ頂けます。
葛飾北斎(かつしか ほくさい)
宝暦10年(1760)〜嘉永2年(1849)
19歳の時、当時の似顔絵役者絵の第一人者だった勝川春章に弟子入りし、翌年、の画名で浮世絵界にデビューしました。師の亡くなったあと、北斎は勝川派から離れ、京の琳派の流れをくむ俵屋宗理の名を継ぎ、町絵師として活動を始めました。宗理として3年ほど活動し、北斎と名乗りはじめたのは38歳の頃。40代後半に読本の挿絵の斬新な表現が評判となり、50代になると門人の数も増え、葛飾派として一派を作り上げるまでになります。そして北斎の名を不動のものとした『富嶽三十六景』を手がけたのは、70歳を過ぎてからでした。90歳の頃、「あと10年、いや5年あったら本当の画工になれるのに」という強烈な言葉を残しています。
富嶽三十六景
題名のとおり、全図に富士山のある風景を描いたシリーズ物で、葛飾北斎の代表作にとどまらず、浮世絵風景画の代表作ともいわれています。はじめ、三十六図が刊行されましたが、好評のため十図が追加され、計四十六図が刊行されました。当初の三十六図を「表富士」、追加の十図を「裏富士」と呼びます。富士山への篤い信仰は今と変わらず人々の間にあり、当時、集団で富士山に参拝する「富士講」が盛んに行われるなど、こうした社会背景のなかで北斎は『富嶽三十六景』を描き、爆発的ヒットとなりました。