| 額なし | 額あり(木製枠アクリル) | 額あり(全面アクリル) |
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岡崎から15.3キロ。この地の知立明神の池には、多くの鯉や鮒が飼われていたため、地名になったといわれています。
毎年4月25日から10日間行われる馬市は有名で、その馬市のさまを描いたのがこの絵になります。画面いっぱいに夏の緑の色が溢れ、野中の一本松の下には馬市に集まった群衆のかたまりが見え、ざわめきが聞こえてくるようです。市へ食べ物を売りにいく行商人の歩く姿もひとつの風景に見えます。夏の暑さの感じられるあまり類がない絵となっています。
寛政9年(1797)〜安政5年(1858)
江戸八代州河岸の定火消同心、安藤家の長男として生まれた広重。13歳の時、相次いで両親を亡くし同心職を継ぎますが、幼少の時から絵を描くことを好み、歌川豊広の門下となったのが15歳の頃。初期は美人画や役者絵などを描き、1831年頃に発表した『東都名所』シリーズが広重を一流の浮世絵師の地位に押し上げていきました。透視図法を取り入れた画面構成、遠近の対比、広重ブルーといわれる深い藍色の色調やぼかし摺りにも成功しています。そして広重の代表作、1833年頃に刊行が始まった『東海道五十三次』は、浮世絵史上最大のヒット作になりました。晩年には江戸への思いを込めた一大連作『名所江戸百景』に取り組み、好評のために百景を越え、百十五図が刊行されました。
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