| 額なし | 額あり(木製枠アクリル) | 額あり(全面アクリル) |
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寛政六年八月、桐座上演の切狂言の「四方錦故郷旅路」に登場する松本米三郎の仲居おつゆの役を描いたものです。芝居は近松物の心中狂言としてよく知られた桜川忠兵衛の狂言で、この役は新町井筒屋、忠兵衛の封印切りの場に出る役でした。この絵は第二期の細判作品のなかで一、二を争う佳品で、いくつかの三角形の集積によって人物の構図を作り上げ、写楽独特の立体美を見せています。しかも描線はなんの誇張もなく、ごく自然な立体像を描き出し、写楽の奥行きと厚味のある芸術が表現されています。色彩はベニガラ色の着物と黒襟と黒い帯が背色の黄摺りとよく調和し、重厚味が発揮されています。襦袢の襟の前垂れの薄藍がまた絶妙な配色になっています。
松本米三郎は、女形の四世芳沢あやめの子として生まれ、のち四世松本幸四郎の門に移り、松本米三郎となりました。若女形としての人気が高く、中山富三郎、岩井粂三郎と三幅対といわれていました。写楽は第一期の大判半身画でも米三郎を描いています。
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東洲斎写楽 松本米三郎の仲居おつゆ
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