| 額なし | 額あり(木製枠アクリル) | 額あり(全面アクリル) |
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寛政六年五月、都座の「花菖蒲文禄曽我」に出る仇討ちをする奴の袖助を描いた作品です。
演じている大谷徳次は当時の道化役の一人者でした。下がった眉、つぶらな眼にその滑稽味がよく表れています。この絵で、写楽は人物を思いきって左へよせ、右側をひろく空間にするという構図法をとって成功しています。落款さえも右下に入れ、顔の前面に余裕をもたせることで徳次の動く美しさ、顔面描写がさらに生きています。また三つの類似型をつみ重ねる写楽独特の構図法を用いています。顔の輪郭と右手のコブシで大小二つの類似型で左側を固め、これに対して刀の鍔下を握っている左手の同型の類似型を描き、絵の均衡と安定をはかっているのです。色彩は渋い着物の色を大部分とし、あとは僅かな濃い黄と朱だけで、そのなかで刀の鞘の朱の色が全体のきき色となっています。少ない描線、少ない色彩で絵の効果を考えるのは、写楽の絵の特色ですが、その特徴を最もよく知ることのできる作品といえます。
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東洲斎写楽 大谷徳次の奴袖助
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