| 額なし | 額あり(木製枠アクリル) | 額あり(全面アクリル) |
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寛政六年七月、都座上演の「けいせい三本傘」に登場する竜蔵と広次を描いた作品です。この狂言には、善人の名古屋山三と悪人の不破伴左衛門がありますが、その名古屋山三の下僕が広次の土佐の又平で、不破伴左衛門の下僕が浮世又平でした。したがってこの二人の奴はやはり善悪の二人で、その役柄が対照的に表現されています。写楽は全身図で、舞台上の役者を下から仰ぎ見る描写を用いて構図美を示していますが、この絵は最もそれを現わしています。また二人を大きな三角形、一人一人を小さな三角形と、三つの大小の三角形の組み合わせで画面の安定した機構美を表現しています。
三世大谷広次は、二世広次の門人で宝暦十二年に鬼次から広次を継ぎました。評判記に「いやみなき仕打」、「口跡よく愛嬌あり」、「男ぶりよく大柄にて調子よく通り」などと評されています。享和二年五月、五十七歳で没しました。
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