| 額なし | 額あり(木製枠アクリル) | 額あり(全面アクリル) |
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寛政六年五月、河原崎座上演の「恋女房染分手綱」で、乳人重の井と恋に落ち、主家の役柄が完全に描かれている作品です。一見平凡のように見え、やさ男で意思が弱く、じっと我慢して主家を追われる内面的な役柄が、その風貌にも衣裳の色彩にも表現され、写楽の描写力の厚み、奥行きがよく示されています。おどおどしたような眼、悲しみをこらえる口もと、躊躇する右手、これらの描写に切実味があり、衣裳の色彩が和事師の雰囲気を出しています。薄紫の着物に下着が黄と薄紅の二枚重ね。この薄い派手な色の配合が役柄のすべてを表しています。
二世市川門之助は、初世門之助の養子で四世市川団十郎の門に入り、弁蔵と称し、明和七年に二世門之助を継ぎました。風采にすぐれ、舞台は華やかで人気役者で、和事を主としましたが、評判記に「とかく荒事が好きと見ゆるが、此の人はやはりしっぽりした事がうつりませう」とあるように、しばしば市川流の荒事もつとめました。寛政六年十月、五十二歳で没しました。
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東洲斎写楽 二世市川門之助の伊達の与作
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